梱包とは?

陸・海・空を駆け巡り、あらゆるところへ様々な荷物を運ぶ物流の仕事。
物流と聞くと、陸を走るトラックや、海を渡る大型タンカー、
空を飛ぶ航空機などを思い浮かべるかもしれません。
でも、実はその前に、物流には「梱包」という大切な工程があるのです。

運搬時の衝撃、海上輸送で起こる温度や湿度の変化、空輸で発生する気圧の変化、
荷物の性質や輸送先の環境などのあらゆる条件を考慮して、梱包の形状、方法、材質などを選択し、
一つひとつの荷物に適した梱包をオーダーメイドで作り上げていきます。

私たちシンコーが行っている事業は、まさにその「梱包」。

半導体部品のように小さなものから、エレベーターやヘリコプター、電車、発電所の発電機のように
大きなものまで、輸送時のあらゆるリスクから荷物を保護しています。

スムーズな物流には、専門知識と熟練した技術による梱包が不可欠なのです。

梱包方法の決定

梱包と一口にいっても、輸送手段、輸送条件、製品特性の違いで、梱包方法は大きく変わってきます。
下記では、梱包方法を決定する際の考慮すべきポイントを見ていきます。

POINT1 輸送手段

  • 陸上輸送のリスク...衝撃、振動
  • 海上輸送のリスク...気象条件、輸送期間
  • 航空輸送のリスク...振動、気圧変化、積載量制限

POINT2 輸送条件

  • 仕向地...文化、言語
  • 地理・自然の条件...距離や時間、運ぶルート、気候の違い、直射日光、雨、雪、嵐
  • その他...空調設備の有無等

POINT3 商品特性

  • 製品のサイズ...コンテナに入りきらないもの、陸上輸送が不可能なもの
  • 形状と重心...釣り上げたとき、重ねたとき、全体のバランス
  • 折れやすい部分、同じ製品で折れやすい部分、傷つきやすい部分、も保護方法が異なる

このような様々な条件の中、物流プロセスで発生するリスクから
製品を守り、輸送を効率化することが梱包の役割です。

梱包方法の種類

輸送手段、輸送条件、製品特性の違いで変わる梱包方法。
実際にどんな種類の梱包があるのか。その一部を紹介します。

密閉木箱梱包

  • 最もスタンダードな梱包方法
  • ほこりや雨から製品を守るほか、中身が見えないため盗難防止にも役立つ

防湿バリア梱包

  • 製品を真空バリアで覆い、乾燥剤を使用 湿気から製品を守る
  • 機械等水に弱い製品に適している

木枠すかし梱包

  • 強度が少し下がる

ダンボール梱包

  • 軽く小さな貨物向け
  • 重い製品やダンボール同士の負荷、水分に弱い

スチール梱包

  • 木材より強度がある
  • リサイクル可能
  • 加工が難しい

ハイブリッド梱包

  • 加工のしやすい木材、段ボール梱包にスチールの強度を有する
  • 梱包材を組み合わせて使用することで、それぞれの短所を補える

スチール架台

  • 重量物に対応できる

※一例です

輸送手段、輸送条件、製品特性で梱包方法は変わります。
そうした条件の中、梱包方法を工夫することが
コストダウン&輸送効率アップに繋がるのです。